国際水連と一線を画す賞金総額605万ドル(約6億6550万円)の競泳国際リーグ(ISL)に初参戦した「東京フロッグキングス」の萩野公介(26=ブリヂストン)らが27日、オンラインで取材に応じた。初陣となった予選リーグ第3戦を終えて、萩野は「レースは、なかなかいい内容で終われた。いい泳ぎを続けていきたい。東京五輪に向けて、将来戦うであろう選手と泳げるのは貴重な機会」と話した。

コロナ禍での海外試合。レース直前までマスク着用などルールがあるが「選手も社会の一員です。社会の一員として、コロナとうまく付き合っていきたい。いつもと違うのはそういうものだと感じてやっているので、競技の結果は関係ないです」と萩野。男子の松元も「試合ができることが幸せ。それに比べれば外出(の制限)とかも我慢できます」と前向きだった。

初戦でチーム最多37ポイントを獲得した女子の大橋は「海外の選手がどう過ごすか、間近でみられる。速い選手の泳ぎをみられることは意味がある」とした。女子200メートルバタフライで大量19点をゲットした長谷川は「タイムがいいこともうれしいですが(大量点は)チームの順位につながるのでうれしい」と話した。

主将の入江は、初出場となったISLについて「緊張感もあり、ワクワク感もあり。不思議な感じだった」。予選リーグは残り3試合「ここからタフな戦いになる」と次を見据えた。

「東京フロッグキングス」は次に予選リーグ第5戦(30、31日)に出場する。

ISLは世界各地の10チームが参加。競泳では珍しい団体戦を採用。各レースの順位ごとに得点が設定されて、チーム総得点で競い合う。予選リーグは全10試合で1試合は2日間で行われて、4チームずつが参加。各チームは予選リーグを4試合ずつを戦って、上位8チームの準決勝に進出。さらに上位4チームの決勝に進出する。【益田一弘】