川崎が新潟に勝利し、ホーム5連勝で8勝2敗とした。今季から副主将となった青木保憲(25)が自身キャリアハイとなる13得点を挙げ、MVPを獲得した。

今季これまで3得点が最多だった青木がついに目を覚ました。第4クオーター(Q)残り6分37秒、左45度からきれいに3点シュートを決め、勢いに乗ると、同6分27秒には自らゴール下に持ち込みレイアップシュートで試合を決めた。今季最多となる13分のプレー時間を勝ち取り、シュート、パス、ドリブルとコート内で躍動。「ヤス・アオキ~」コールが何度も会場に響き渡った。

入団3年目でチームを引っ張る立場になった。「昨年まではどちらかというと主力を休ませるためにという思いだったが、今年は(試合に)出たらやれるというイメージを持って臨んでいた」と意識を変えた。ところが気合十分で開幕を迎えるも、今試合前まで1試合平均わずか1・4得点、プレー時間も最高10分と空回り。「納得のいくプレーができていなかった。短い時間でもやることができていれば出場時間も伸びていた」と自分を見つめ直し、しっかりとチャンスをものにした。

主将の篠山は「すごくまじめで課題を克服してきた選手。飛躍の年になると思う」と期待をかける。「これをきっかけにもっと練習でアピールできたら。今年は違います」と冷静に話す「ヤス・アオキ」の今季はまだ始まったばかりだ。【松熊洋介】