最激戦区という評判通りの近畿ブロックだった。各府県2位校の戦いで、4強入りした3校(天理、大阪桐蔭、京都工学院)は全国制覇経験校。準決勝で天理に10-19で敗れた大阪桐蔭の綾部正史監督は「力の差がある訳ではない」と口にするなど、例年にない厳しい勝負が繰り広げられた。

関東ブロックは28日の決勝で国学院久我山(東京)と東海大相模(神奈川)が対戦。東海大相模は県予選決勝で、昨年度の花園を制した桐蔭学園に17-19で惜敗するなど地力がある。一方、四国ブロックの決勝では84点差がつくなど、長年の課題である各都道府県での格差も露呈している。

記念大会は63校の戦いで、勢力図が今まで以上にはっきり示されそうだ。新型コロナウイルスの第3波により、花園がある大阪府では22日に過去最多となる490人の感染が確認された。主催者側は開催可否や方式を慎重に協議している。【ラグビー担当=松本航】