全日本柔道連盟は26日、常務理事会を開き、来年以降の全日本選抜体重別選手権と講道館杯での青道着導入を承認した。12月3日の理事会で正式決定する。

これまで国内大会では白道着のみで争ってきたが、10月の講道館杯男子60キロ級決勝で判定を巡る混乱が生じ、今後審判らが寝技の攻防などをしっかり確認できるようにするためにカラー道着を取り入れる。講道館杯以降、審判委員会、強化委員会、大会事業委員会、アスリート委員会が議論を重ね、再発防止に向けた解決策を協議してきた。

全柔連の吉田行宏事務局長は「今日の常務理事会では長時間、ゆっくり解説をいれながら議論した。(柔道着の色は)『はっきりした方が良い』ということになった」と説明した。

12月13日に東京・講道館で行われる東京五輪男子66キロ級代表決定戦でもカラー道着が採用され、19年世界王者の丸山城志郎(ミキハウス)が白、17、18年世界王者の阿部一二三(パーク24)が青を着用する。