ショートプログラム(SP)首位の鍵山優真(17=星槎国際高横浜)が、フリーでも1位の173・26点をマークし、合計262・07点で初優勝を飾った。「反省点が多すぎて、結果のことは考えられないけど、優勝は素直にうれしい」と振り返った。

安定感抜群の冒頭の4回転サルコーを決めて滑りだしたが、反省点は続く連続ジャンプ。軸がぶれながら空中で姿勢を修正して4回転トーループを降りたが、続くトーループは3回転が2回転に。わずかなミスだが、納得はしなかった。さらに中盤の3回転ルッツから連続ジャンプで、「今までないような感じで転んだ」と転倒もあった。今大会用にコレオシークエンスを抜いた演技構成を自ら考えたが、「ぎゅうぎゅうになったかな」と自己分析した。

高校総体は初出場だが、「新年初の試合をいい演技したい気持ちだった」という。今季からシニアデビューし、昨年11月のグランプリ(GP)シリーズNHK杯ではGP初優勝、昨年末の全日本選手権でも、羽生結弦、宇野昌磨に続く2年連続3位に入った。高校生No.1になった今大会でも、「知らない人から学べることも多かった。いい大会になった」と糧は多かった。

次戦は27日に開幕する国体(愛知)になる予定。3月には世界選手権(ストックホルム)代表にも決まっている。4回転ループだけでなく、「他の4回転もあるので挑戦したい」。今後はさらに種類を増やしていく。