秋田ノーザンハピネッツ(東地区7位)は91-59で新潟アルビレックスBB(同8位)に快勝し、昨年末の第15節以来のホーム連勝を決めた。3点差で逆転勝ちした前日17日の試合後に、今季PO(プレーオフ)進出の可能性はなくなったが、選手たちはモチベーションを維持。B1参戦後、チーム初になるレギュラーシーズン勝率5割以上を目標に掲げて残り6戦、最後まで戦う姿勢を示した。

第1Q(クオーター)残り30秒、中山拓哉(26)のシュートで勝ち越し、第2Qからその差を広げて逃げ切った。アレックス・デイビス(29)が両チーム最多の18得点5スチール8リバウンドでチームMVPを獲得。「自分の持っている身体能力を生かして求められていることをしただけ」と陽気にあいさつした。

前日の第1戦で20点リードから、それぞれが持ち味を発揮。前半終了残り1秒には、ゴール下に切り込んだ長谷川暢(24)がトリッキーなジャンプシュートで20点差とし、ベンチ前で「ヒップタッチ」して会場を沸かせた。相手ビッグマンとマッチアップした長谷川は「僕の仕事はディフェンス。得点のことは考えずに自分のドライブができた」と振り返った。連勝自体、約2カ月ぶり。前田顕蔵HC(ヘッドコーチ、38)は「集中力の高い試合をしてくれた」と選手たちを評価した。

通算通算28勝25敗の勝率5割2分8厘。PO進出の夢が消えたチームはB1チーム最高勝率を目指す。第23節の代替になる21日は中2日で東地区優勝マジック1が点灯している宇都宮ブレックスと敵地で戦う。宇都宮と3戦、2位千葉ジェッツとのチーム最終戦を残す前田監督は「今シーズン積み上げてきたものがどれだけ通用するのか。最後まで成長してプレーできるようにしたい」と来季の試金石にする。【佐々木雄高】