復活を目指す同志社大が、ライバル対決で完敗した。前半開始58秒で3年生WTB芦塚仁(大阪桐蔭)が先制トライ。自慢のバックスの走力とパスワークで、序盤は互角の戦いを演じた。前半のトライ数は同大の3に対し、京産大は4。

試合はバックスの同大、FWの京産大の構図。じょじょにスクラムやFW戦で圧倒され、後半はバックスにもミスが出て力の差を見せつけられた。

終了間際に左タッチライン際を抜け出し、独走態勢に入るも最後に痛恨のノックオン。後半は無得点に抑えられ、相手に計8トライを浴びた。

昨季の主将を務めたロックの南光希さんが、23日に急逝。東海大大阪仰星時代には花園で日本一になったメンバーだった。

突然の訃報を受けこの日、選手らは喪章を付けて戦った。

ロック梁本旺義主将(4年=常翔学園)は「僕たちは光希さんの思いを背負って戦う。一緒にプレーをさせてもらい、チームのために体を張るということを(南さんから)教わりました。強い同志社の復活を見せられるように、(遺志を)継いでいかないといけない」と涙をこらえながら語った。

今季から就任した元サントリーCTBの宮本啓希監督(35)は「自ら京産大のペースにはまった。自分たちがやることをやっていたら、勝てたと思います。やる覚悟が必要」と指摘した。