ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズの藤井雄一郎新監督(54)が21日、浜松市内で就任会見に臨んだ。「しぶといチームをつくって、簡単には負けない。(自分たちから)勝ち星を挙げるのは大変だと開幕からみせたい」と抱負を述べた。藤井氏は2019年から日本代表男子15人制強化委員長を務め、同年W杯日本大会で史上初の8強入りに貢献。本年W杯フランス大会でも日本代表ナショナルチームディレクターとして世界と戦ってきた。

チームは新リーグ2季連続で8位と低迷した。新指揮官は「いろんなことができるチームにしていかないとトップ4では勝てない」。すべてのオプションを選手に理解してもらい、チームとしても個人としても強みを磨いていくという。今季目標に「トップ4にしっかり入れるチームをつくりたい」と掲げた。

監督就任の決め手は、旧ヤマハ発動機時代からチームのスクラムコーチを担当してきた長谷川慎氏(51)だった。代表活動でも、ともに選手らを支えてきた。「(彼と)一緒にできれば。その部分は大きかった」。長谷川氏もアシスタントコーチとして復帰。二人三脚でチーム強化に取り組む。中長期ビジョンでは「優勝」の2文字を口にした。14年(旧チーム)の日本選手権制覇から王座を奪っていないチームを頂点に導くつもりだ。【倉橋徹也】

 

チームはこの日、同所で12月の開幕に向けたファンミーティング「REVS HOUSE」を催した。代表活動中のクワッガ・スミス(30=南アフリカ)ら一部を除く大半の選手が参加。ポジションごとに登壇し、今季への意気込みなどを話した。プロップからは伊藤平一郎(33)が代表し、「スクラムから我々がチームを引っ張っていく」とあいさつ。集まった一般とファンクラブ会員の約700人から拍手を浴びた。

12月17日のホーム開幕戦(ヤマハ、対神戸)では、1万4000人の来場者でスタンドを満員にするつもり。当日の演出について映像出演で説明した五郎丸歩CRO(37)は「過去最大級のイベント」とアピール。他に今季の新ジャージーや、昨季募集した大漁旗デザインで採用された2旗が披露された。菊川市から駆けつけた10年超の男性ファン(35)は「日本代表を見てきた新監督も来られ、今季の応援が楽しみ」と開幕を心待ちにした。

 

◆藤井雄一郎(ふじい・ゆういちろう)1969年(昭44)5月28日、奈良市生まれ。93年名城大出。ニコニコドー、サニックスでCTBやWTBとして活躍。引退後2005年からサニックスで監督を務めた。