女子日本代表 スペインに勝利もロシアに敗れ10位

<7人制ラグビー:女子セブンズワールドシリーズ第2戦ブラジル大会>◇21日(日本時間22日)◇1次リーグC組◇サンパウロ

 1次リーグC組3連敗で、順位決定戦下位トーナメントに回った女子日本代表「サクラセブンズ」は、スペイン代表に17-7と勝利したものの、ロシア代表には12-38で敗れ、10位に終わった。

 スペイン戦は見事な逆転勝利だった。0-7で迎えた後半、桑井亜乃(アルカス熊谷)、山口真理恵(ラガール7)、山中美緒(アルカス熊谷)の3トライなどで17点を奪った。ロシア戦では相手の速さに圧倒された。それでも後半には竹内亜弥(アルカス熊谷)、末結希(アルカス熊谷)がトライを挙げるなど健闘。今大会の主将を務めた冨田真紀子(世田谷レディース)は「最終戦で勝ちきれなかったのは、1人1人の弱みにつけ込まれて、アタックもディフェンスも全くふるわなかったから。精度を高めて、ゼロからやり直さないと世界一は見えない」と気を引き締めた。

 若手も積極的に起用した浅見敬子ヘッドコーチは「バティヴァカロロ選手や高野選手の強気なアタックや、キープレーヤーの冨田選手や桑井選手が1対1で大きくブレークする場面も出てきたので、世界に対して得点がとれるんだという自信にもなった」と攻撃面での収穫を強調した。

 チームは大会後に、8月に五輪が開催されるリオデジャネイロを訪問して、試合会場などの現地視察を行う予定だ。