日本、中国に完敗で銀も石川佳純は五輪女王に迫る

決勝の第2試合で逆転負けしタオルで顔を覆う石川(撮影・横山健太)

<卓球:世界選手権団体戦クアラルンプール大会>◇最終日◇6日◇マレーシア・マラワティ体育館

 団体世界ランク2位の日本女子が、8月のリオデジャネイロ五輪に向けて、大きな手応えを得た。女王中国との決勝は0-3で敗れ、2大会連続の銀メダルに終わったが、2番手で登場した石川佳純(23=全農)が、12年ロンドン五輪女子シングルス金の李暁霞(28)に2ゲームを先取するなど、あと1歩に迫った。45年ぶりの優勝は逃したが、五輪初の金メダルに期待は高まった。

 石川の勝利が、寸前でこぼれ落ちた。女王軍団を苦しめ、本気にさせた。直後にあふれ出た涙には、悔しさと手応えが入り交じっていた。「今までの自分の中で、一番いいプレーが出来たと思う。今日は勝てたのかな…。リオ五輪に向けてとてもいい宿題をもらいました」。銀メダルを握り締める左手に力がこもった。

 李とは過去0勝7敗。前回の14年東京大会決勝の再戦となった。開始から4点を先取して波に乗ると、素早い攻撃で相手のミスを誘った。前日には“ニュー佳純”での中国撃破に自信を見せたが「それは早く強気に攻める気持ち」と、それを実践した。パワー型選手にもしっかり対応し、体力差で打ち負けてきたイメージも払拭(ふっしょく)した。

 攻撃的卓球には、劣っていた筋力強化が不可欠だった。前回大会後からリオに向けて本格的なウエートトレーニングを開始。最初は20キロのバーだけでも持ち上がらなかった細い腕と胸板だったが「今は男子の一番下の選手と同じくらい」まで重りをつけられるようになった。シャツやパンツもワンサイズ大きくなった。

 2ゲームを先取して迎えた第3ゲーム9-8リード。有効だったサーブレシーブで相手を崩し、フォアを打ち込もうとした瞬間、ボールが台の角に当たる不運。「レシーブが少し弱気になってしまった」。第3、第4ゲームを落とすと、最後も5-4から7連続失点。村上監督も「レシーブが課題。2つしかない。もっと種類を増やさないと。でもそれが克服できたら勝てますよ」と断言した。

 リオまであと5カ月。石川は「自信はついた。次は勝てるようにしたい」。気持ちも攻めの姿勢を貫いた。【鎌田直秀】