昨年9月に白紙撤回された2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレム選定で、大会組織委員会が4月25日にも新たなエンブレムを発表する方向で調整していることが25日、複数の関係者への取材で明らかになった。選定する組織委エンブレム委員会の宮田亮平委員長(東京芸術大学長)は、これまで発表時期を「春ごろ」として明言していなかった。
四つに絞り込んだ最終候補作品の商標調査と商標登録の出願手続きを進めており、国民の意見を募るための一般公開は4月8日を目指しているという。インターネットやはがきで10日間ほど意見を受け付け、最終審査の参考にする。
最終審査ではプロ野球ソフトバンクの王貞治球団会長ら21人の委員が、議論の上で投票する。過半数を得た作品を即日開催する理事会に諮って決め、発表する。
組織委は旧エンブレムの選考が閉鎖的と批判された反省から今回は応募資格を大幅に緩和し、公募で1万4599作品が集まった。
昨年7月に発表された佐野研二郎氏デザインの作品は盗用疑惑が拡大し、撤回される事態となった。スポンサー企業が続々と決まる中、広告や宣伝にエンブレムを使用できない状況が続いている。