宮崎大輔「まだまだやりますよ」目標は東京五輪?

前半、空中を舞いながらパスを出す大崎電気の宮崎(撮影・神戸崇利)

<ハンドボール・日本リーグプレーオフ男子決勝:大崎電気25-24トヨタ車体>◇27日◇東京・駒沢体育館

 優勝した大崎電気の「ミスター・ハンドボール」宮崎大輔(34)は、勝利を確信すると右手に持ったボールをスタンドに向けて高々と掲げた。

 優勝は5年ぶりだが、その10年度は東日本大震災でプレーオフが中止となり、レギュラーシーズンの順位で手にした栄光。プレーオフを勝ち抜いてスタンドと喜びを分かち合う優勝は新人賞と最優秀選手賞を同時受賞した04年度以来で「やっと勝てました」と笑顔で言った。

 左肩の負傷などで試合出場時間は限られるが、前日の準決勝、大同特殊鋼戦では決勝ゴールをマーク。この日も35歳の豊田賢治(5得点)に次ぐ4得点し、勝利に貢献した。体力の衰えは隠せず、ケガも多くなった。それでも、ここ一番での力は本物。試合後には多くのサポーターからサインを求められるなど、人気は相変わらずだ。

 「五輪に出なければ、ハンドボールの未来はない」と言い続けてきたが、昨年のアジア予選で惨敗。それでも、人並み外れた闘志は消えない。4年後の東京五輪に向けて「まだまだやりますよ。(J2横浜FCのFW)カズさんみたいに、50歳までやりたい」と、真剣に話していた。