寺本明日香V「攻める体操ができた」胸張ってリオへ

平均台の演技を終えた寺本は笑顔でスタンドに向かってガッツポーズする(撮影・松本俊)

<体操:リオデジャネイロ五輪代表選考会兼NHK杯>◇4日◇東京・代々木第1体育館◇女子個人総合

 女子のエース、寺本明日香(20=中京大)は「4年前は手がしびれるくらい緊張したけれど、今日はド緊張せずに臨めた」と試合を振り返った。1種目目の跳馬で15・300の高得点を出し、全日本選手権優勝で持ち点トップだった村上茉愛(19=日体大)を逆転。村上が落下した3種目目の平均台では「私の原点」と自負するF難度の「後方伸身宙返り3回ひねり降り」に成功。全日本では2回半に抑えていたが、大技を決めて「攻める体操ができたと思う」と胸を張った。

 4年前は最年少の16歳だった。「ロンドンの時は若かったけれど、今は年もとったので」と言いながらも「まだ20歳ですけど」と笑った。「年上になるので、チームをまとめて、盛り上げていきたい」。ロンドン五輪時に主将だった田中理恵さんのようにチームを引っ張ることを誓った。