オービック藤本将司「全勝で日本一に」測定会で決意

立ち幅跳びで自身春1位の記録を10センチ上回る2メートル98で連覇したオービックDB藤本将司(撮影・吉池彰)

 アメリカンフットボールのオービックが24日、千葉・習志野市のチームグラウンドで、公開フィジカルコンテスト「G-Day2016夏」を行った。

 例年春と夏にチーム内で行っている測定会を今春初めてファンに公開し、今回がその2回目。3月20日の初公開から4カ月を経て、選手たちはトレーニングの成果を見せた。

 中でも注目されたのはDB藤本将司(31)。懸垂37回、立ち幅跳び2メートル98で2種目を制し、気を吐いた。

 11年、13年、15年にオールXリーグに選出された実力者だが、春に右手甲を骨折。その際に落ちた筋肉を戻すため、ここ数カ月は自身にハードワークを課した。「ウエートトレーニングは高重量にし、足と体幹を特に鍛えた」。その結果、春に76キロだった体重が、現在は80キロに。しかも、体脂肪は11・2%にまで絞り込んだ。

 オービックDB陣は層が厚い。骨折した藤本はスターター落ちの危機を感じ、「ケガをする前以上のレベルに持っていこう」と努力を重ねた。それが、この日の好記録に結びついた。

 そんな藤本が心待ちにしているのが、8月28日のノジマ相模原戦(富士通スタジアム川崎)。「(米国)ミシガン大のレシーバー(ジェレミー・ギャロン=26歳)とやれるのが楽しみ。絶対に止めて、日本のDBのレベルを見せる」という。

 目標はもちろん、ジャパンXボウル、ライスボウルの制覇。「全勝で日本一に返り咲く」。藤本はパワーアップした体で、チームの思いを熱く語った。