岩手がBリーグ元年必勝祈願 被災地に元気を

盛岡八幡宮で必勝祈願を行った岩手の上田ヘッドコーチ(前列中央)と選手、スタッフ

 Vへの吉兆! Bリーグ2部(B2)東地区の岩手ビッグブルズが5日、盛岡八幡宮で必勝祈願を行った。今季から指揮を執る上田康徳ヘッドコーチ(HC=29)は、おみくじで大吉を引き当てた。争い事には「勝(かつ)ども後に恨(うらみ)あり」と記されていたが「他のチームに恨まれても、岩手が勝てばいい」と笑った。そのおみくじを「常に身につけて」(同HC)、新シーズンに挑む。

 8月2日に新体制が始動した。外国人2人を含む登録11人。「ハードワーク」と「ディフェンスからのアグレッシブな攻撃」を掲げる上田HCは、神前で「リーグ優勝と、選手全員にケガがないように」と祈った。盛岡八幡宮は安産祈願の神社として有名で「白星も生み出せれば」と続けた。

 勝利を重ねなければならない。岩手・岩泉町が台風10号による豪雨で、甚大な被害を受けた。新主将のF千葉慎也(28)は「微力ですけど、自分たちの力で被災地に元気を与えられるように活動していきたい」と神妙な面持ちで話す。チームがbjリーグに初参戦したのが、東日本大震災が起きた11年。Bリーグ元年も、悲しみを胸に秘めてのスタートになる。

 8月下旬には宮古市で4日間の合宿を行い、震災被災地の現状を目にした。「何のために岩手でやるのかを再確認した。1人1人が感じていると思う」と千葉主将は言う。9~11日の東北カップをステップに、24日に福島ファイヤーボンズとのB2開幕戦を迎える。【久野朗】