伊調馨に4万人が「おめでとう」八戸市でパレード

 リオデジャネイロ五輪で史上初の女子個人種目4連覇を果たし、国民栄誉賞受賞が決まったレスリングの伊調馨選手(32)が24日、出身地の青森県八戸市でパレードし、集まった約4万人から祝福を受けた。

 伊調選手は、2年前に亡くなった母トシさん(当時65)の遺影を持った父春行さん(65)、兄寿行さん(39)と市中心部の約700メートルをオープンカーで走行。沿道に集まった市民が日の丸の旗を手に「おめでとう」などと歓声を上げた。伊調選手は手を振って笑顔で応えた。

 初めて本人を見たという八戸市の無職高村節雄さん(73)は「感動した。地元の誇りだ。東京五輪にも出てほしい」と興奮した様子だった。

 パレード終了後の祝賀セレモニーで、伊調選手が「ただいま」とあいさつすると、集まった市民は「お帰り」と大きな拍手を送った。伊調選手は「たくさんの人に金メダルを見てもらえてうれしい」と満面の笑みだった。

 この日は、八戸市から市民特別栄誉大賞が贈られ「ここで生まれ育って本当によかった」と話した。