強豪の北陸「ああ疲れた」福岡大大濠とV校対決制す

勝利を決め、応援席に笑顔で拳を挙げて応える北陸の二上耀(中央左)

<全国高校バスケット選抜優勝大会:北陸86-83福岡大大濠>◇第3日◇25日◇男子2回戦◇東京体育館

 過去に優勝経験があるチーム同士の対決は、北陸(2010年に優勝)が福岡大大濠(1986、1993年に優勝)を86-83で下した。

 前半は福岡大大濠が41-32と9点リード。第3Qを終えても、63-61と2点差を守った。しかし、最終第4Qは北陸が二上耀(2年)の連続シュートなどで逆転。その後はシーソーゲームとなった。

 息の詰まる攻防は、北陸がシェーク・ケイタ(3年)のシュート、二上のフリースローなどで最後に突き放した。

 試合後、久井茂稔コーチは「ああ疲れた」と本音を漏らした。「前半、何とか1桁差だったので、後半に立て直せた。みんなでボールを追いかけ、リバウンドを取った。それを徹底できた。選手のおかげです」と選手以上に消耗しながら、うっすらとうれし涙をためていた。