平野美宇節だ!「昨日の試合なら中国人に勝てる」

世界選手権日本代表選出が決定した平野(撮影・中島郁夫)

 日本一の次は世界一-。卓球の全日本選手権女子シングルスで史上最年少16歳9カ月で初優勝した平野美宇(エリートアカデミー)は23日、都内で会見。世界選手権(5月29日~6月5日、ドイツ・デュッセルドルフ)のシングルスはメダル、石川佳純(23)と初めて組むダブルスは金メダルの目標を掲げた。日本協会の宮崎強化本部長からはシングルスの金メダルも期待された。

 全日本選手権の史上最年少優勝から一夜明けた会見。平野は4カ月後の世界選手権に向け「全日本王者にふさわしい結果を出す。昨日(石川との決勝)のような試合をすれは、中国人に勝つことも難しくない」と、落ち着き払って言った。

 シングルスの目標はメダル。15年世界選手権は世界ランク1位の丁寧にストレート負けでベスト32止まりも、2年前とは違う。昨秋から中国スーパーリーグに挑む。世界トップの中国選手にもまれた経験は糧になる。日本協会の宮崎強化本部長からは「(世界ランク2位の)劉を追い越している。さらに改良すれば世界王者も夢ではない」と太鼓判を押された。初めて石川と組むダブルスでは、日本最強ペア「かすみう」として金メダルを宣言した。

 全日本選手権優勝後の会見で「好感度はもういい。嫌われても勝てばいい」と言った。この日もエリートアカデミーの仲間からの祝福について「(ライバルなので)そんなに『おめでとう』とは思ってない」。世界選手権で対戦したい中国選手を問われると「誰でもいいから勝てる相手」と本音の「みう節」をさく裂させた。闘争本能むき出しも、嫌みのない16歳から目が離せない。【田口潤】