樋口新葉10位「調子悪かった」58・83点出遅れ

女子SPの演技をする樋口(撮影・山崎安昭)

<フィギュアスケート:4大陸選手権>◇16日◇韓国・江陵◇女子ショートプログラム(SP)

 16歳の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)が58・83点の10位と出遅れた。

 冒頭のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)で着氷が乱れ、ルッツ-トーループの連続3回転ジャンプでもトーループで転倒した。演技終了直後は唇をかみしめ、点数発表を待つ際には目を潤ませた。

 樋口は13日の韓国入り後、練習でジャンプミスを連発。14日の練習後に「いつも通りの練習ができなかった。集中力が足りなかった」と振り返るなど、調整に苦戦していた。「練習がそのまま出てしまった。緊張ではなく、調子が悪かった。不安で一杯でした」。昨年12月の全日本選手権で2位に入った有望株が、苦しいスタートとなった。