高木美帆「不思議な感覚」慣れ親しんだ庭で金メダル

女子3000メートル 大会新で優勝した高木美は観客の声援に笑顔で応える(撮影・黒川智章)

<札幌冬季アジア大会:スピードスケート>◇20日◇北海道帯広市・明治北海道十勝オーバル◇男子500、5000メートル、女子1000、3000メートル

 女子3000メートルで高木美帆(22=日体大)が4分5秒75と、自身の国内最高を上回る大会新記録で金メダルを獲得した。

 最初の種目1000メートルでは小平に0秒12差の銀メダル。出場5種目金メダルの目標は、いきなり阻まれたが「3000メートルでは絶対に金メダルを取る」と気持ちを懸命に切り替える。その約2時間後、好記録で快挙を達成した。ゴール後は珍しく派手なガッツポーズで、喜びを爆発させた。帯広市東部に隣接する幕別町出身。建て替えがあったとはいえ、帯広の森のスケート場は、幼稚園から通い慣れた場所だ。地元の大声援の中での金メダルだけに「不思議な感覚」と、喜びは格別な様子だった。