ラグビー界の鉄人が闘争心を燃やした。日本歴代最多98キャップのロック大野均(38=東芝)が12日、都内で行われた「釜石ラグビー応援イベント」に出席し、サンウルブズで活躍する若手選手に危機感を抱いた。
世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」の日本チーム、サンウルブズは11日(日本時間12日未明)にチーターズ(南アフリカ)と対戦し、31-38で惜敗した。昨季の試合では75点差で大敗した相手に若手のフッカー庭井祐輔(25)らが初先発し、FB江見翔太(25)がトライを決めるなどの活躍を見せた。
サンウルブズの選手でもある大野は現在、左足ふくらはぎの肉離れにより戦線離脱中。「若い選手が頑張っている姿を見ると焦りも感じる。悔しいです。キングズ(南アフリカ)戦の反省をいかして高い修正能力を感じた。自分も早く、あの場に立ちたい」と闘志を燃やした。練習での強度も徐々に高めており、4月中旬のニュージーランド遠征のメンバーには選出されるように調整しているという。
100キャップまで残り2キャップと迫っている。「達成したい数字ですが、ゴールではない。しっかりとしたパフォーマンスをして、代表に選ばれてファンの皆さんと一緒に喜びたいです」。
福島県郡山市出身。11日は東日本大震災から6年を迎え、発生時刻の午後2時46分には自宅で黙とうをささげた。東北人として19年W杯の開催地である岩手県釜石市には特別な思いがある。「東北全体が前に進んでいることを世界に発信できる良い機会だと思う。絶対に、釜石での大会を成功させたい。自分は選手としてやっているかは分からないけど、(代表の)桜ジャージーを着て、立てるように頑張ります」。鉄人の挑戦は続く。