ウルフ準優勝に「作戦通り、インターバルなければ」

アゴから出血したウルフは応急処置を受ける(撮影・山崎安昭)

<柔道:世界選手権男子100キロ超級代表最終選考会兼全日本選手権>◇29日◇東京・日本武道館

 準優勝に終わったウルフ・アロン(21)は「優勝を狙っていたから、悔しいですね」と唇をかみしめた。

 100キロ級の世界選手権代表は4回戦で元無差別級世界王者の上川に勝ち、準決勝では元全日本王者の加藤を退けたが、東海大の先輩との対戦となった決勝では延長突入後に両者の負傷で試合が中断。「作戦通りに向こうは疲れていたんで、あのインターバルがなければ」と、アゴの裂傷も気にせず話した。