紀平梨花、来季は高橋大輔氏銅メダル獲得曲を使用

演技する紀平梨花(撮影・清水貴仁)

 フィギュアスケートの全大阪2選手権が6日、大阪・高石市の府立臨海スポーツセンターで行われ、ジュニア選手権女子7級で紀平梨花(14=関大KFSC)が来季の新プログラムを披露した。

 フリーのみの大会で、106・93点を記録し2位。曲はイタリア映画「道」の劇中歌を選び「気に入っています。『物語にしたい』と言っていたら、(コーチの)浜田先生に『これはどう?』と勧めてもらいました」と笑顔を見せた。「道」は10年バンクーバー五輪男子シングルで高橋大輔氏がフリーで使用し、銅メダルを獲得した曲だ。黄色の衣装は「まだ作っていないので、家にあった昔のを…」と今後の新調を予定する。

 演技では冒頭、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑むも、転倒してしまった。1週間前に替えた靴がしっくりいかず「エッジの位置が合っていなかった」と苦笑い。それでも昨年9月、女子史上7人目の成功者となった武器は「練習で確率が上がってきている」と自信を増している。3回転フリップなどでは手を挙げる「タノジャンプ」とし、成長を披露した。

 小さい頃から憧れた浅田真央さん(26)が4月で現役引退。ニュースはネットで知り「1回も一緒に滑ったことがなかった。寂しいです…」と思いを語った。浅田さんの引退で、日本の現役女子選手では唯一のトリプルアクセル成功者になり「真央ちゃんみたいに、もっとトリプルアクセルを頑張りたいです」。年齢制限で18年平昌五輪には出場できないが「ジュニアグランプリファイナル、世界ジュニア(選手権)はもちろん、全日本(選手権)に1回も出ていないので、出たいです」と来季の目標を設定した。