栃木が劇的決勝進出!ウィスマンHC「最高の試合」

トーマス・ウィスマンヘッドコーチ

<バスケットボールBリーグ・チャンピオンシップ:栃木14-12三河>◇21日◇準決勝第3戦(2戦先勝方式)◇宇都宮市体育館

 栃木ブレックスが、第3戦にもつれこんだ準決勝を2勝1敗で勝ち、27日のチャンピオンシップ・ファイナル進出を決めた。

 第1戦を勝った栃木は、第2戦で63-65と敗戦。前後半5分ずつの第3戦に臨んだ。後半残り20秒で12-12に追いつくと、残り2秒でライアン・ロシターが勝ち越しのシュートを決め、劇的な逆転勝ちを納めた。

 トーマス・ウィスマン・ヘッドコーチは「これ以上の試合はない。最高の試合をみなさんと分かち合えて、とてもうれしい」と話した。

 第2戦の後の控え室では、選手たちに「しっかりお互いのことを信じていこう。勝つだけのハートはみんなが持っているはずだから」と訓辞。その言葉通り、選手たちは最後まであきらめずに勝利をもぎ取った。決勝シュートを決めたロシターは「とてもすばらしい気持ち。チームとしてしっかり勝つことができた。ゲームの最後の方のタイムアウトのときに、『オレにボールをくれ』と言ったら、コーチたちがすばらしいシチュエーションをつくってくれた」と笑顔で話していた。

 主将としてチームを引っ張った田臥勇太は「2試合目でベンチメンバーたちがあれだけの差を追いついてくれて、その勢いのまま第3戦を戦えば勝てると思っていた。ホームコートで試合をやったことが勝てた要因」と、会場を埋めたホームの3997人の大観衆に感謝していた。

 一方、敗れたシーホース三河の鈴木ヘッドコーチは「残り28秒まで勝ったいたが、自滅で今日は負けてしまった。同点の場面で時間を使うことは、タイムアウトで指示をしていたが、プレーオフの雰囲気にのまれてしまった。あそこはシュートにいってはいけなかった。会場がもうちょっと静かだったら、こちらの指示が届いたと思う」と悔しそうに話した。