東京五輪は339種目、3人制バスケなど若者向けも

東京五輪の新種目

 2020年東京五輪に、新たな金メダル種目が加わった。国際オリンピック委員会(IOC)は、当地で臨時理事会を開き、東京五輪の新種目を発表。5日閉幕の世界選手権で優勝した卓球の混合ダブルス、柔道の混合団体の採用が決まった。バスケットボール3人制、自転車BMXのフリースタイルも採用決定。東京五輪の実施種目は野球など追加種目の5競技18種目と合わせて339と過去最多になる。

 ◆バスケットボール3人制 1チーム4人以内で構成され、3対3で争う。コートは通常の半分(横15メートル、縦11メートル)で試合時間10分。先に21点以上を取るか、時間内で得点を多く挙げた方の勝ち。得点は5人制の3点シュートライン内からは1。ラインの外側からは2。フリースローは1。

 ▼日本バスケットボール協会三屋裕子会長の話 この上なく名誉なこと。日本の3人制ランキングは、6月8日現在で、男子10位、女子15位(国別総合10位)で、五輪でのメダル獲得にも十分手が届く位置にいます。今後、さらに強化体制も整えて、メダル獲得を目指します。

 ◆BMXフリースタイル・パーク 08年北京大会から採用されているスピードを争うBMXレーシングと異なり、技を競うフリースタイルの1種目。「スケートパーク」でエアなど高度な技術を繰り出し、ジャッジによるポイントで順位を争う。サーフィンやスケートボードなどと同じ「エクストリームスポーツ」として人気は高く、Xゲームでも実施されている。

 ▼20年東京五輪・パラリンピック組織委員会森喜朗会長の話 (新種目採用で)若者を強く引きつける新しい五輪の姿に1歩近づいたのではないかと思う。

 ▼IOCマコネル競技部長の話 五輪史上、東京五輪は最も女子の選手が多い五輪となる。混合種目は、リオ五輪の9から18の2倍となり、男女の均等がはかられたと思う。加えて参加競技人数は減らせて、非常にいいバランスが取れたと思う。

 ◆変更種目 ボクシングは男子2階級が減り、女子2階級が増える。カヌーは男子3種目をなくし、女子3種目を増加。ボートも男子1種目を減らし、女子1種目を増やす。射撃は男子の3種目を混合にする。セーリングは混合ナクラ17級が混合フォイリングナクラ17級へ変わった。