朝青龍のおいビャンバスレンが高校総体相撲で準優勝

高校総体個人戦で優勝したアマルサナー(左=鳥取城北)と、準優勝の元横綱朝青龍のおいのビャンバスレン(日体大柏3年)(撮影・今村健人)

 全国高校総体の相撲は5日、宮城・大崎市の鳴子スポーツセンターで個人戦決勝などが行われ、元横綱朝青龍のおいでモンゴル出身のスガラクチャー・ビャンバスレン(日体大柏3年)が準優勝に輝いた。

 同じモンゴル出身のアマルトゥプシン・アマルサナー(鳥取城北3年)と、史上初の外国出身の高校横綱を懸けた決勝では押し出しで敗れたが、それでも「最初の目標は3位だった。準優勝できて、めっちゃうれしいです」。叔父の朝青龍は明徳義塾時代に3位に入っており、それが目標だっただけに「叔父さんに『抜いたよ』って、笑って言えますね」と喜んだ。

 モンゴル相撲の大会にだけ出たことはあったが、相撲経験は皆無。当初はレスリングのために日体大柏に留学した。それでも「やっぱり相撲がやりたい気持ちが出てきた」と取りつかれて、高校1年の夏から始めた。そこからわずか2年。50メートル走で6秒を切る俊敏さと、反射神経の良さ。準決勝では強豪埼玉栄の斎藤大輔を切り返しで破るなど、朝青龍ゆずりの身体能力の高さを随所に見せつけた。

 将来は角界入りを希望し「叔父さんからは『自分の力で強い関取になれ』と。そこまで頑張ります」と誓っていた。