Bリーグ29日開幕 チアの美リーグも見逃すな

東北6チームのチアが集結。左から福島・KOKOROさん、岩手・小向真里奈さん、山形・HIKARUさん、青森・岩舘千歩さん、秋田・まなみさん、仙台・HONOKAさん

 バスケットボールBリーグが、29日から開幕する。今季から東北6チームすべてがB2東地区に所属し、それぞれがB1昇格を目指す。福島ファイヤーボンズを除く東北5チームは30日に開幕を迎える。コートの主役である屈強な大男たちのハードプレーに熱狂すると同時に、美女たちの活躍も見逃すことはできない。チアガールはハーフタイムやタイムアウト間に、華麗なパフォーマンスで会場を盛り上げ、チームを鼓舞する。今回は、みちのくBリーグ6チームの花、チアガールを特集する。

 開幕前に山形で行われた9日の東北アーリー杯では、東北6チームのチアが合同のパフォーマンスを披露した。計33人のチアが曲に合わせて熱狂的に踊り、会場を沸かせた。中でも一番の視線を集めたのが、ホーム開催のワイヴァンズチアリーダーだった。扇子を持って登場し、圧巻の踊りを見せた。キャプテンのHIKARUさんは「楽しく踊ることができました」と胸を張った。

 ◆ワイヴァンズチアリーダー(山形) チーム創設時からのメンバーで、4年目を迎えるHIKARUさんがキャプテンを務める。週2日の練習で10人のメンバーをまとめ上げる。NBDL時代のチーム名「パスラボ山形」から受け継いでいるモットーが「笑顔のパスをつなぐ」。「普段の生活から練習も本番の時も笑顔を意識して、周りを明るくできるような存在になりたい」。黒を基調にしたオレンジと紫が映えるコスチュームをまとい、アリーナで暴れまくる。

 ◆福島ファイヤーボンズチアリーダーズ 3年目のKOKOROさんは高校時代にバスケットボール部に所属していた。たまたま観戦に訪れた試合で衝撃を受けた。「チアを見て鳥肌が立った。自分も試合を見るのが好きだったし、体を動かすのも好き」とチアを目指した。今年でチーム発足4年目で、8人で活動するチアをまとめている。「より上を目指せるように、私たちも日々パフォーマンスしていきたいし、ブースターにも楽しんでもらいたい」と満面の笑みを浮かべた。

 ◆89ERSチアーズ(仙台) チア歴9年目のHONOKAさんがリーダーを務める。昨季は6人で活動し、今季はさらに増員予定。正式メンバーは開幕前に発表される。「WITH BOOSTER」をモットーに掲げている。洗練された華麗なパフォーマンスと掛け声で、選手と観客の距離を縮める役を一手に担う。「より観客の皆様と距離を縮めて、会場を1つにしたい。選手とブースターの懸け橋となってB1昇格に向けて頑張っていきたいです」と意気込む。

 ◆秋田ノーザンハピネッツチアダンスチーム 秋田の熱狂的ブースター「クレイジーピンク」にも愛されるパフォーマンスは、8人で行われる週2日の練習で成熟していく。まなみさんは「県民に愛されるチーム」をモットーに「子供たちからお年寄りまで愛されることを意識しています。普段からいろんな人に声をかけて、意思疎通をしています」と笑顔を見せる。悲願のB1復帰について「絶対にB2で優勝するために、ブースターの皆様を後押ししたい」と目を光らせた。

 ◆ビッグブルズチア(岩手) 3年目の小向真里奈さんがキャプテンを務める。150センチの小向さんを始め、総勢8人中半数が160センチ未満の小ささが魅力だ。「小柄なメンバーが多いので、小さくてかわいらしいところを見てください」と笑顔。週2日の練習でサイズに負けないパフォーマンスを完成させる。「昨シーズンは悔しい結果だったので、チームとともに再スタート。勝利を目指して戦っているチームを後押しできれば」と赤いコスチュームで踊る。

 ◆青森ワッツチアダンスチームブルーリングス 13年のチーム創設から在籍する岩舘千歩さんがプレーイングディレクターを務め、10人で活動している。プロ野球楽天でも3年間、チアリーダーを務めたプロフェッショナルだ。コンセプトは「地元に愛されるチア」。メンバーの出身が青森各地のため、全員集合での練習機会がない。試合日に集まって、ぶっつけ本番でキレのある踊りを披露する。「全員で会う時間が貴重。会ったら必ず何かしら成長している」と自信を見せる。

【高橋洋平】