国内初JBA公認プロ審判に加藤誉樹氏 実績を評価

バスケットボールでプロ審判第1号となった加藤誉樹氏(左から2人目)。左から宇田川審判部長、田中事務総長、今季からBリーグ初の女性審判となる須黒氏(撮影・桝田朗)

 日本バスケットボール協会(JBA)は25日、都内の事務局で会見を開き、加藤誉樹氏(29)を同日付で国内初のJBA公認プロフェッショナルレフェリーとすることを発表した。

 加藤氏は14年にS級ライセンスを取得。7月のU-19W杯では決勝、8月の欧州選手権では準々決勝を担当し、Bリーグの昨季最優秀審判に輝くなど実績が高く評価された。協会とは業務委託の契約を結んだ。加藤氏は「より高いレベルのより高い大会の最後の試合の審判をすることが夢だが、目の前の試合、目の前の1つのプレーに集中していきたい」と話した。協会では24年までに20人のプロレフェリーを有したい意向だが、田中道博事務総長は「なるべく早い時期に4人にし、チャンピオンシップのセミファイナル、ファイナルを全員プロの審判でやりたい」と希望を語った。また、今季から須黒祥子氏(45)ら4人の女性審判をBリーグの担当に加えることも決まった。

 さらに、今季からアンスポーツマンライク・ファウルの適用が変更され、安易な速攻の阻止や、ファウルゲームでの反則に適用されることが発表された。アンスポーツマンライク・ファウルは、被ファウル者に2本のフリースローを与え、攻撃権も被ファウル者のチームとなる。従来は、速攻を止めるために、意図的に相手の体を止めたりしたいたが、直接ボールにプレーしていない行為は、たとえ通常の守備時でもアンスポーツマンライク・ファウルの対象になる。終盤に負けているチームが、攻撃時間をつくるため、あえてボール保持者に対して行うファウルも、直接ボールにプレーせず、相手の体を抱え込んだりするプレーはアンスポーツマンライク・ファウルの対象になる。このため、試合終了間際のファウルゲームによる行き詰まる展開は、Bリーグの今季からなくなることになる。アンスポーツマンライク・ファウルは2回で退場。同ファウルとテクニカルファウルを犯したものも退場となる。