佐藤洸彬が織田信成氏に“禁断”のメンタル質問

会見を終え記念撮影に納まる、左から本郷、村元、宮原、リード、佐藤(撮影・河野匠)

 フィギュアスケート男子の佐藤洸彬(21=岩手大)が8日、都内で行われたグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯(11月10~12日、大阪)の記者会見に出席した。シニアのGPシリーズデビューとなる大会を前に、司会者の1人として登壇した織田信成氏(30)への直球の質問で笑いをもたらせた。

 宮原知子、本郷理華らが決意を表明した後に、佐藤の人柄が表れた。司会のアナウンサーから「NHK杯を2回制した織田さんに、何か聞いてみたいことはありますか」と問われた。迷うことなく、疑問をぶつけた。

 佐藤 大きな大会で緊張もありますが、予想外のアクシデントが起きたときには、どう対応したらいいですか。

 これには織田氏も「えっ」と驚きの声。10年バンクーバー五輪では、演技中に靴ひもが切れたことで知られる。不意を突かれながらも、織田氏は「僕もメンタルを取り戻せていなかったけれどね。取り戻すのに3年ぐらいかかった。アドバイス…。どんなことがあっても、大丈夫な心の準備ですかね」と笑いを交えながら切り返した。

 佐藤は16年全日本選手権8位。表現力の豊かさが魅力だ。大舞台に向けて「楽しみもあるし、緊張もある。音に合わせて動く表現が持ち味なので、そこで拍手をいただけたら」と意気込んだ。