トランポリン伊藤正樹メダル獲得も東京五輪へ危機感

トランポリン世界選手権男子団体で銅メダルを獲得し、帰国した4人。左から棟朝銀河、伊藤正樹、岸大貴、堺亮介

 トランポリン世界選手権でメダルを獲得した男女メンバーが14日、ブルガリアから羽田空港に帰国した。

 男子は、団体で金メダルを獲得した11年以来6年ぶりの表彰台となる銅メダルを獲得。6年前に団体金と個人銅を取り、12年ロンドン五輪4位、16年リオ五輪6位のベテラン伊藤正樹(29=東栄住宅)は「(11年の)あの喜びをもう1度と思っていた。(メダルを)1つも取れなかったこの6年間は長い戦いでした」と振り返った。

 喜びには浸らなかった。20年東京五輪は個人のみ。伊藤は、団体銅の結果よりも、今大会の個人決勝に伊藤1人しか残れなかった事実に焦点を当てた。「05年から(世界選手権の)決勝には2人が残っていた。そこに日本人1人しかいないのは、考えないといけない。東京五輪で2枠は逃すことはできない」と危機感を口にした。