全国高専ラグビーが明日22日から4日間、兵庫・神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で行われる。東北勢は仙台高専名取(宮城・東北1位)が23日に初戦(2回戦)で津山高専(中国)と、秋田高専(東北2位)は22日に1回戦で岐阜高専(関東信越・東海北陸)と対戦する。前回大会で史上初の4連覇を成し遂げた仙台高専名取はフランカー菅原樹主将(5年)を中心に自慢のハードタックルで新記録を伸ばし、前人未到の5連覇に挑戦する。
目の前の敵を、なぎ倒すだけ-。主将の菅原は飢えていた。今夏からハードタックルを買われ、CTBからフランカーに転向。ボールを持っての推進力に加え、チームの最前線で体を張る力強さを持ち合わせる。主将として、前人未到の5連覇に導いてみせる。
菅原 タックルで前に出て、いかにマイボールにするかをテーマにやってきた。自分の代で5連覇に挑戦できるのは、うれしい。積み上げた先に連覇がある。まずは1勝しないと。
例年以上にチームのサイズはコンパクトだが、持ち前のハードタックルを磨いて補ってきた。素早い集散から、雪崩のごとく相手にタックルを仕掛けて試合のペースをつかむ。菅原は「先輩の代と比べるとサイズは小さいけど、サポートをどれだけやれるかでやってきた。タックルで前に出てエリアを奪うのが、自分たちのラグビー」と胸を張る。15人全員が意思統一された動きで、相手に襲いかかる。
根底には柴田尚都監督(52)が取り組む“自主性”があった。練習中は監督が口を出さず、選手がプレーを止めてその都度、議論を交わしてきた。柴田監督は「ピッチ上でプレーするのは選手たち。見る側とやる側にはギャップがあるからこそ、プレーヤーたちに考えてほしい」と、15人を温かく見守る。菅原は「みんなが考えているので、いい時間を過ごせている。1回きりの人生で貴重な経験。お互いがレベルアップできる」と説明する。
菅原を中心とした最上級の5年生は全国で、まだ負けを知らない。「重荷には感じてはいけない。最後なんで楽しみたい。思いっきりやれば、結果もついてくる。相手をどれだけつぶせるか」。体が壊れてもいい。全力で相手をなぎ倒し、5連覇の扉を開く。【高橋洋平】