ケガ人続出でWTBとして出場したNO8徳永祥尭(25)は「戸惑いばかり。どこにポジションをとればいいか分からないし、連動できなかった」と話した。
開始直後から相手の激しい当たりで負傷者続出。野口竜司(22)、立川理道(28)と控えのバックス陣が交代出場した。「これ以上、けが人出るな」という願いも届かず、前半20分には山田章仁(32)が脳振とうでアウト。「試合では経験ない」というWTBでオーストラリア代表経験者9人を擁する相手に立ち向かった。
リオデジャネイロ五輪で4位になった7人制ラグビー日本代表。サイドまで使った幅広い動きには対応できるが「あの時はもっと細かったので」と話した。前半は何とか持ちこたえたものの、後半5分にはオープンに展開した相手の攻撃に対応できずトライを奪われた。「もう少しで止められると思ったけれど…」。その後立て続けに2トライを奪われて大差になった。
本職はFW第3列。華々しく走り回るWTBを見て「トライを取るだけ。きれいなポジションだなと思っていました」。泥だらけになりながら相手ボールを奪ってバックスに供給するFWならではの嫉妬交じりの思いもあった。しかし、実際にプレーして「WTBも大変。スプリント回数が多いし、ももの裏が痛い」と苦笑いで言った。
試合には敗れたが、徳永がチームの窮地を救ったのも確か。「バックスがいなくなったら、次はバックロー(フランカー、NO8)がカバーしないといけないので」と話し「少し練習しておかないといけないと思った」と続けた。「二刀流?」の質問には「好きなのはFWです」と言い切ったが、けが人続出のチーム事情で再び緊急事態に陥る可能性もある。「もっと練習をしないと」。貴重な経験をした徳永は、さらなるレベルアップを目指して話していた。