男子ジュニア(1999、2000年生まれ)で楢崎明智(18=栃木県連盟)が決勝で32+の最高高度を獲得し、復活優勝を果たした。「優勝できると思っていなかったのでうれしい」と笑顔で喜びをかみしめた。
2月のボルダリングジャパンカップの予選直前に軽い椎間板ヘルニアを患い欠場。2月下旬には3月3、4日に行われたのリード日本選手権の出場を見送り、今大会のエントリーも悩んだという。普段はクライミングに関して口を出さない父から、「出られる大会1つ1つに集中してやらないと、プロとして失格だよ」と声をかけられた。3日からはようやく登る練習も再開し、「いつも以上に練習してきた」と話す。ボルダリングジャパンカップでは予選直前の待機エリアで腰痛に見舞われて欠場となった。この日の決勝の待機エリアでは「やっと登れるんだ」と喜びを爆発させ、わくわくしながら決勝の課題に臨んだという。
W杯出場権の懸かる2大会が欠場となったことで、今季のW杯出場は厳しい見通しとなっているものの、今大会の優勝で8月にカナダで行われる世界ユース選手権リード競技の出場権を獲得。「W杯がおそらくないので、その分しっかり集中できる。ユース選手権では3種目全部で優勝したい」と力強く言った。10日に高校を卒業。進学はせず、栃木の拠点も変えずに競技に集中する。「兄(智亜)と一緒に練習して、競技力を上げていく」。現在のスピードの国内ランキングも1位につける。「東京五輪に向けて、スピードも週に1度は練習していきたい。拠点の宇都宮から(スピードの壁がある)昭島まで2時間くらいかかるけれど、しっかりと取り組みたい」と意気込んだ。