塚越&小暮組ポールトゥウィン スーパーGT開幕戦

GT500クラスで優勝した、左から塚越広大、金石勝智監督、小暮卓史

 自動車のスーパーGT開幕戦は8日、岡山県の岡山国際サーキット(1周3・703キロ)で決勝が行われ、GT500クラスは予選でトップの塚越広大、小暮卓史組(KEIHIN NSX-GT)が、1時間55分14秒381でポールトゥウィンを飾った。2位には今年から初のフル参戦となった元F1ドライバーのバトン(RAYBRIG NSX-GT)が山本尚貴と組んで2位に入った。

 

 スタートではポールポジションの小暮卓史の背後に2台のNISSAN GT-R NISMO GT500が後方からジャンプアップして迫るも、これはジャンプスタート(フライング)判定でペナルティーとなり後退した。

 代わって追い上げてきたのは昨年のここ岡山で開幕戦を制したKeePer TOM’S LC500(キャシディ)。予選9位と出遅れたが、25周目にはトップのKEIHIN NSX-GTの背後につけた。ここから小暮とキャシディはサイドバイサイドのバトルを演じ、KeePer TOM’S LC500は38周目にトップを奪った。

 しかし、所定のピットインを終えるとピットワークの早かったKEIHIN NSX-GT(塚越)が再びトップに立つ。その背後にいたのはRAYBRIG NSX-GT(山本)だ。スタートで出遅れて8番手付近を走るも、元F1チャンピオンのバトンがしっかりとタイヤを温存して、タイヤ無交換でピット作業を短縮。僅差のレースだけにこれが大きく効いたようだ。

 ここからはHonda NSX-GT同士で、時にマシンのサイドをぶつける激しいトップ争いとなる。最後までRAYBRIG NSX-GTに背後を脅かされたKEIHIN NSX-GTの塚越は、終盤にクラッシュした他マシンのパーツがフロント部に刺さるアクシデントも乗り越えて激走。チームと自身にとって7年ぶりとなる2勝目を手にした。2位にはRAYBRIG NSX-GTが入った。

 

 優勝した小暮は「レース後半は、ピットでモニターを見ていてドキドキしっ放しでした。優勝するってこんなに緊張するものなんだ、そしてこんなに素晴らしいものなんだ、喜びはこんなに大きかったんだ、とあらためて知らされた気がします。このチームに来て初優勝ですが、本当にうれしいです」と喜んだ。

 チームを組んだ塚越も「フロントにパーツが刺さっていたことも、100号車(RAYBRIG NSX-GT)がタイヤ無交換だったことも、チームからのインフォメーションはなく、ゴールしてから知らされました。ピットではドライビングに集中できるよう気遣ってくれたんだと思います。本当に、後ろから100号車が迫って来ていたので、最後の最後まで気を抜くことができませんでした。でも優勝できて、本当にうれしいです」と笑顔を見せた。

 

 GT300クラスは中山友貴、小林崇志組(UPGARAGE 86 MC)が1時間56分23秒935でチーム初優勝を飾った。中山は「このチームに来て4シーズン目。(監督の)石田さんに優勝をプレゼントできて本当に良かった。もう、石田さんに喜んでほしい。その気持ちで頑張ってきましたが、体制も強化された今シーズンの開幕戦でようやく、優勝することができました。ほんと、良かったです」とコメントした。

 小林は「勝てて良かった。今シーズン、このチームに移籍してきましたが、呼んでいただいたのは優勝を期待されていたんだと分かっていました。昨日の予選で随分格好悪い内容になってしまいましたが、今日は最高の結果になりました。優勝できてホッと一息というところですが、気を緩めることなく次戦からチャンピオンを狙って頑張ります」とさらなる活躍を誓った。