F1第2戦バーレーンGP決勝でトロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーが4位入賞を果たし、チームにとっては昨年のシンガポールGP以来となる上位入賞、ホンダにとっては第4期最高位の結果を手にした。
5番グリッドからスタートしたガスリーはスタートで4位に浮上し、レッドブル勢とキミ・ライコネンがリタイアしたことでフェラーリとメルセデスAMGに次ぐ4番手を走行することになった。後方にはハース、ルノー、マクラーレンが続いたが、これらを引き離す力走で最後は12.8秒の差を付けて悠々と4位フィニッシュを果たした。
ガスリー自身もF1での初入賞を果たし、大興奮に包まれたメカニックに出迎えられて胴上げまでされた。
「本当に信じられない一日になったね。今週は本当にクルマが素晴らしくて、今日もケビン・マグヌッセン(ハース)と良いバトルができたし、ペースも良かった。チームから上位のリタイアで4位になれる可能性があると聞かされて、最後まで全力を出し切ったよ。実感するにはまだ少し時間が必要だけど、今夜はどこかでパーティでもしないとね(笑)」
チーム代表のフランツ・トストはこの4位入賞を受けて、日本のファンに対して次のようなメッセージを送ってくれた。
「開幕前に東京でファンイベントを開催した際にも我々はホンダとのタッグに対して非常に満足していると話したけど、それが非常に上手くいっているということがこうして証明できて非常に嬉しい。ホンダのような素晴らしい企業とともにタッグを組んで戦えることを心から誇りに思っているし、日本の皆さん、特に冬の間ものすごく努力して開発してきてくれたHRD Sakuraの開発者たちに感謝している。これからこのタッグが今シーズンを素晴らしいものにしてくれると期待しているよ」
ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、まずは2台完走を果たしたことを喜んだ。
「とにかく2台きちんと走り切ることを最初の目標としていますというのは常々お話ししてきたことですが、今日はノートラブルでそれができました。とにかく自分たちのやることを全てやって走り切ることだけを考えていましたし、それはできたと思います。トロロッソと新しく組んで走り始めたわけですが、新しいチーム、新しいドライバーと組んで2台完走ということで着実な一歩が踏み出せたと思っていますし、それは本当に嬉しいです」
とはいえ、4位で満足しているわけにもいかない。事実、上位3台のリタイアによる4位であり、トップ3台とは60秒もの差が開いていた。
「4位ですからまだまだです。大きなことを言うつもりはありませんし、一歩一歩進んでいくつもりですが、ホンダがF1をやるからには上を目指します。自分たちが今どのポジションにいるかを分かった上でひとつひとつ階段を上るしかないんですけど、やるからには1番を目指しています」
しかしセットアップ改善によってマシン挙動を大幅に向上させ、パワーユニットもトラブル対策を施して性能・信頼性ともに充分戦えるレベルまで進歩した。トロロッソ・ホンダはようやくその一歩目を踏み出したところでしかない。
(米家峰起通信員)