<ここに注目! ボルダリングW杯(5)>
ボルダリング・ワールドカップ(W杯)第5戦が今日2日、東京・八王子エスフォルタアリーナで開幕する。連載「ここに注目! ボルダリングW杯」最終回は、本紙スポーツクライミング評論家の安間佐千氏(28)に大会の見どころと注目ポイントを語ってもらった。
今季のW杯は4戦全てで男女いずれかの日本選手が優勝した。女子は第1戦で野中生萌(みほう、21)、第3、4戦で野口啓代(29)が制した。
安間氏 女子はここまで、野口、野中の2強になっている。野口は中国での2連戦で全て完登し、能力は幅広い。野中は体に一番力が入る位置に動く感覚が鋭く、力の調整がうまい。
男子は第2戦で楢崎智亜(21)、第3戦で藤井快(25)が優勝を飾っている。
安間氏 男子は楢崎、藤井、渡部桂太(24)に注目。楢崎智はこの通りに手足を動かさないと登れない「コンセプト」がはっきりした課題の時に対応できる強さがある。藤井は圧倒的な落ち着きでフィジカルも強い。渡部は柔らかく繊細さがある。この3人は全員が決勝にいく可能性があると思う。
日本開催のW杯では、ルートセッター(課題設計者)に日本も加わる。日本人セッターの傾向から、今大会の課題も予想できるという。
安間氏 今季4戦の課題は、選手によっての登り方や発想の違いで勝敗が分かれたのが特徴だった。日本人セッターはコンセプトが強い課題を好む傾向があるので、登り方が明確な課題が増えると予想する。
今日2日の予選には、日本人選手が男女計38人出場する。【戸田月菜】
(おわり)