錦織圭「早くいいテニスを戻したい」全米に向けて

<テニス:ウエスタン&サザン・オープン>◇15日◇米シンシナティ◇男子シングルス2回戦

 世界23位の錦織圭(28=日清食品)が2回戦で敗れた。同151位だが、元世界3位で4大大会3度の優勝を誇るバブリンカ(スイス)に4-6、4-6のストレート負けを喫した。次戦は27日開幕の今季4大大会最終戦、全米(ニューヨーク)に出場予定。

 ともにケガからの復活途上にある2人の対戦は、バブリンカに軍配が上がった。錦織は第1セット4-1とリードしながら、そこから7ゲームを連続で失った。主導権を渡し「悪い流れになってしまった。がむしゃらに頑張っているが、プレーが追い付いてこない」とバブリンカを完全によみがえらせた。

 3試合連続で似た展開が続いた。先週の1回戦は第1セット3-0、今大会1回戦も5-2から、すべて追いつかれた。サーブの不調に加え、自ら攻めることができない守りが目立つ。この日も「途中から、自分から打つのをやめてしまった」と振り返った。

 今大会から来年1月下旬まで失効点がなく、勝てば勝つほどポイントがたまる。その思いが強すぎるのか、気持ちが守りに入るのか、ミスを恐れ打てない場面が目立つ。「早くいいテニスを戻したい」。全米まで時間はある。得意なハードコートでの復活が待たれる。