塚原千恵子氏が今後の会見検討、代理人が報道要請も

報道各社に送られたFAX

体操リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)女子代表の宮川紗江選手(18)が日本協会幹部からパワハラを受けたことを明かし、日本体操協会に強い不信感を示した一連の騒動で30日、ハラスメントの対象として名前の挙がった塚原光男副会長、塚原千恵子女子強化本部長と契約した代理人が、書面で慎重で公平な報道を要請した。

この日、報道各社に送られたFAXで「各メディア・報道関係者・週刊誌等の皆様におかれましては、本人らに対する取材について、個人の尊厳を傷つけない慎重なご対応をお願いいたします」と訴え、「今後、行き過ぎた取材や憶測による報道・記事、プライバシー、名誉毀損を侵害する記事・放送に対しては、人権侵害の申立て、各法的措置も含めて、厳重に抗議をしてまいります」とした。

また「まずは本人から、書面にて今回の報道内容についてご回答をさせて頂き、その後、記者会見等をすることについて検討しております」と今後、塚原千恵子強化本部長による会見が行われる可能性があることも記した。協会が29日に行った会見の際には、山本専務理事が「直接、訴えがあれば対応したい」と話すにとどめ、ハラスメントの対象として名前の挙がった塚原夫妻がこの件で会見など対応することはないとしていた。