卓球男子でT.T彩たまの吉村真晴(25)、琉球アスティーダの松平賢二(29)が8日、千葉・イオンモール幕張新都心で行われたTリーグ主催のイベントに参加した。約2時間、集まったファン約800人の前で世界レベルのプレーを披露し、会場を大いに沸かせた。
イベント前、リオ五輪団体銀メダルの吉村が、インタビューに応じ、来月24日に開幕するTリーグについて語った。
-Tリーグがいよいよ始まります。今の心境は
吉村 イベントも増えてきて、ようやく始まるんだなと感じている。日本にプロリーグができることはうれしいことだし、とても楽しみです。
-プロリーグを日本でやる意義は
吉村 海外に出ていかなくても世界のトップ選手と競えるのは大きい。中国も国内で競い合って海外に出てまた国内でやる。それに近いことを、体験できることはプラスです。卓球は進化が速い競技なので、その流れにも気づきやすい。年間の試合数が増え、常に試合感覚を養えるのも良いことだと思います。
-リーグ参戦を早めに表明した
吉村 僕はポジティブにTリーグを考えている。卓球を知ってもらいたいし、素晴らしさを伝えたい。とりあえず、動けば何とかなるというのもあります。発言しちゃえば、もう動くしかないかなと思いますしね。それは何事も同じだと思う。やらないと変わらないので。
-選手から発信できることは
吉村 卓球界は面白い人柄の人もいるし、みんなが知ってるよりも明るいというか、みんなでワイワイやっています。マイナーとか、根暗とか、いろいろ言われてきたけど、そういったところを僕らから発信して、卓球って結構、「明るい」、「面白いなぁ」って言ってもらえるようにしていきたい。
-地域のイベントにも積極的に参加しています。
吉村 T.T彩たまは、イベントに出て行くことが多い。特に坂本監督はイベントに積極的な人間。僕はそれに賛成で、できる限り選手、監督とでファンに伝えていくことが大切。多くのファンに試合に来てもらえるようなチーム作りをしていきたい。
-Tリーグをどう20年東京五輪につなげていく。
吉村 現状では、自信をもって日の丸を背負えるかと言うと、今の自分じゃというところはある。五輪までの約1年半が勝負になってくる。Tリーグが始まれば、実戦が多くなるので、少しでも多く自分のプラスになるものを吸収していきたい。卓球についてもっともっと勉強して成長していく。そこに対して貪欲になっていくことで、約1年半後、新しい吉村真晴だったり、みんなが安心して任せられるような選手になれると思っています。
-リオ五輪の頃とは違う。
吉村 リオ五輪はがむしゃらにやって、あららと代表が決まっちゃった。今はそういう立場ではない。4年間、自分の人生をかけて狙いにいっているので、気持ちの持ち方、緊張感が違う。前回は自分に流れがあった。今回はラッキーとかではなく、実力で入りたい。地元五輪は期待も責任感も違ってくる。(五輪代表は)吉村で良かったと思ってもらえるような選手になっていかなくてはいけない。
-強い自覚はどこから。
吉村 みんなからの期待が大きい。幸せなことに、スポンサーさんも多く応援してくれている。「あいつ口だけだったな」と言われるのは嫌。家族にも格好いい姿をみせたい。卓球界で生きてきて、恩返しがしたいというのが1番ですね。それが行動力につながっているし、自分の覚悟を決めている最終的なものになっている。自分の仕事でこんなに周囲に支えてもらえることはないと思っているので、今が1番人生で楽しい時だと思っている。全力で選手として楽しんでやっていきたい。その先に五輪、そして、メダルがあると思っています。
-男子の国内レベルも上がっている
吉村 誰が出てもおかしくない。でも、やっぱり吉村だなと思われるように、踏ん張りどころ、頑張りどころだと思う。それを抜け出すきっかけが、Tリーグだと思っている。チャンスをものにできるか、できないかは取り組み方、考え方次第。Tリーグは僕にとって大きいもの。積極的にPRして、いろんな人に見てもらって、東京でドカンと卓球の波がくればいいですね。
-東京五輪で狙うのは金メダル。
吉村 そうですね。誰が出ても、メダルを取れるというチームになっていかなければいけないと感じています。今、中国が圧倒的な強さを見せています。ただ、張本らが中国選手に勝つようになる中で、もっともっと中国に勝っていくことをみんなで考えていくことで、自然とそのレベルに達していけるはず。これからは、Tリーグをその糧にしてやっていける。自覚を持って臨めれば、そういうところにたどりつくのかなと思っています。