中島啓智「魔の54秒」突破してアジア新記録樹立

男子100メートル(S14)でアジア新記録を出した中島(中央)。左はシェルター・リアム、右は村上(撮影・久永壮真)

<水泳:ジャパンパラ競技大会>◇最終日◇24日◇横浜国際プール

女子100メートル自由形(知的障害S14)で、中島啓智(19=あいおいニッセイ同和損保)がアジア新の53秒99で優勝した。

中島は「予選で53秒台を出して、決勝では世界記録(53秒50)を狙おうと思っていました」。予選が54秒46の大会新とどまって大胆なプランは崩れたが、昨年11月の日本選手権で自らがマークした54秒17のアジア記録を見事に塗り替えた。

「自分では“魔の54秒”と言ってました」。この1年近く、なかなか54秒の壁を突破できなかったが、最近になって懸垂などの筋力トレを取り入れてパワーアップを図ってきた。「大きな1歩です。今後につながります」。中島に笑顔が広がった。