能代工3年ぶりV、小野AC「成功体験できてきた」

能代工対秋田西 第2Q、ドリブルで独走する能代工の新田

<全国高校バスケ秋田県大会:能代工86-47秋田西>◇28日◇男子決勝◇横手市増田体育館

能代工が86-47と秋田西を圧倒し、3年ぶり47度目の頂点に立った。

両チーム最多22得点の新田由直(3年)は「自分たちは日本一を目指している。どんなチーム相手でも、前からプレスをかけて速攻を出せたことは良かった。インターハイ、国体は16強だったので、まずはその壁を破りたい」。

全国選手権では4連覇を含む優勝20回。総体22回、国体16回を含む国内最多58冠の「走るバスケ」復活の兆しは見えた。

16年総体の秋田県予選決勝で平成に68-100で敗れ、69年から続いた連覇が47で止まり「1つの時代が終わった」と言われたこともあった。16年の今大会準決勝では秋田工(67●76)に、昨年は準々決勝で平成(80●81)に負けた。巻き返しを期し、昨年6月にBリーグや日本代表でコーチを務めたOBの小野秀二氏(60)がアソシエイトコーチ(AC)に就任。

今春からは実質の指揮を執り、フルコートでのマンツーマン守備を再構築してきた成果は出つつある。今夏の全国総体、福井国体では、いずれも16強。小野ACは「選手たちも成功体験ができてきた。フルコートのバスケを徹底し、ディフェンスの雰囲気は出てきたので、さらに精度を上げてハードに行きたい」と、14年ぶり制覇に挑むつもりだ。