聖和学園・田中20点、桜庭14点 総合力で勝利

会場に訪れた東海大の八村(中央)と笑顔で記念撮影する聖和学園・今野(右から2人目)。左から聖和学園の合沢、田中、右端は東海大の大倉(撮影・鎌田直秀)

<バスケットボール・SoftBankウインターカップ全国高校選手権:聖和学園78-41山形商>◇女子2回戦◇24日◇東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ

聖和学園(宮城)が78-41で山形商との東北対決を制した。

田中歌穂(3年)が20得点15リバウンド、桜庭珠菜(3年)も3点シュート4本を含む14得点を奪うなど、エース今野紀花(3年)だけでない総合力を披露。田中は「サク(今野の愛称)とは小学校のミニバスから一緒で10年目。今大会で最後だし、向こうはすごすぎですけれど、ホットラインを少しでも長く続けたい」と初優勝に向けて意気込んだ。

今日25日の3回戦では今夏に全国総体準優勝の岐阜女と対戦する。16年の選手権2回戦、昨年は全国総体3回戦で同校に敗れ、上位進出を阻まれた。今野は「去年までは40%くらいしか準備できなかったけれど、残りの60%も大丈夫」。高身長の留学生対策として体を寄せる守備や、2人でブロックしてリバウンドを奪う作戦も練ってきた。「決められても、すぐに走って取っちゃえばイーブン」と笑顔も飛び出すほど、三度目の正直へ万全だ。

明成(宮城)の前回優勝を導き、イベントゲストで会場に訪れた八村阿蓮(東海大1年)と遭遇した。「めっちゃ、うれしい」と仲間と一緒に記念撮影。今月に全日本大学選手権を制した八村からもパワーをもらい、臨戦態勢を整えた。【鎌田直秀】