新潟に198センチ高橋浩平、CS進出へ秘密兵器だ

新潟の特別指定選手のPF高橋。早期に試合に出場し、戦力になることを誓っている

B1で9連勝中と、中地区首位を快走する新潟アルビレックスBBに新たな戦力が加わった。青学大4年のPF高橋浩平(22=十日町市出身)が特別指定選手として加入した。25日にチームに合流し、第21節ライジングゼファー福岡戦(26、27日・アオーレ長岡)を見学。オフが明けた今日29日から本格的に練習に参加する。198センチの日本人“ビッグマン”。チャンピオンシップ(CS)進出に向けてスパートをかけるチームの秘密兵器になる。

緊張はぬぐえない。それでも新潟の一員になった自覚は強くなってきた。「早く試合に出たいです」。高橋は意欲を口にする。

福岡戦(26、27日)は試合前のウオーミングアップで、新潟のジャージーを着て球拾いをした。このカードはベンチ登録されなかったため、試合中はベンチの真後ろの席で観戦した。目線と気持ちはチームメートと一緒だった。「試合中の指示を聞いていた。大学とは全然違う。細かく具体的だった」とプロのレベルを実戦の場で味わった。

福岡戦前日の25日からチームの練習に参加。今日29日からは第22節川崎戦(30日・川崎市とどろきアリーナ)、第23節琉球戦(2月2、3日・アオーレ長岡)の連戦に備えた練習に加わる。「すべてがいい勉強」。新潟は現在9連勝の快進撃で中地区首位(25勝10敗)をひた走る。レギュラーシーズン残り25試合。勢いと緊張感が増す中、プロの1歩を踏み出す。

プロ入りは大学3年の頃からイメージしていた。2年の時に日韓学生選抜大会の日本学生選抜に選出された。馬場雄大(23=A東京)生原秀将(24=三河)らとチームメートになり刺激を受けた。地元の新潟から特別指定の誘いを受けると「うれしかった」と素直に喜んだ。

198センチの高さを生かしたインサイドのプレーのほか、外角のシュートも打てる。新潟はCダバンテ・ガードナー(27=203センチ)、PFラモント・ハミルトン(34=208センチ)の両外国人選手以外のビッグマンは、196センチのPF鵜沢潤主将(37)だけ。198センチの高橋が機能すればチャンピオンシップ進出に向けて大きなプラスになる。

日本リーグ、bjリーグ時代に新潟の監督を務めた、青学大の広瀬昌也監督(51)は「まず慣れること。能力はある」と期待をかけた。高橋も「入ったからには力になりたい。試合で外国人選手とマッチアップしたい」とプロで戦う気持ちはできている。与えられた背番号は「10」。新潟の庄司和広監督(44)が新潟の主将時代につけていた番号だ。「光栄です。励みになります」。期待の大きさを力に変える。【斎藤慎一郎】

◆高橋浩平(たかはし・こうへい)1996年(平8)5月20日生まれ、十日町市出身。川西中でバスケットボールを始める。十日町高ではU-18日本代表候補に。青学大に進学し、2年時の関東大学新人戦での優勝メンバー。インカレには4年連続出場で、昨年は5位。ポジションはPF。198センチ、103キロ。背番号10。

◆特別指定選手 全日本大学連盟、全国高体連に所属、または22歳以下で日本国籍所有選手が対象。大学、高校のチームに所属しながらBリーグの試合に出場が可能。1チーム2人まで登録できる。