紀平梨花「体締めてやろうかなと」検査→遅れて練習

本番会場での午前の公式練習に遅れて姿を見せた紀平梨花(撮影・松本航)

フィギュアスケート女子で7日(日本時間8日)に米アナハイムで開幕する4大陸選手権に出場する紀平梨花(16=関大KFSC)が6日(同7日)、現地の本番リンクで午前の公式練習に臨んだ。

午前8時半の練習開始から遅れること15分。自らのフリー「ビューティフル・ストーム」の曲が流れてからリンクに姿を見せた紀平は、1回転サルコーからジャンプの確認を行い、3回転フリップに成功。アクセルは2回転半までにとどめた。

前日5日の練習で3回転ルッツ着氷時に左手薬指を負傷。一夜明けたこの日、午前6時から現地の病院でレントゲンを撮った。その上で練習に遅れて参加。小林芳子フィギュア強化部長は「昨日の夜にレントゲンとなると、(検査の)順番が後回しになって、何時になるか分からない状態だった。それならしっかりと寝て、翌朝にレントゲンを撮り、練習するという形にしました。昨日は応急措置をしています」と説明。患部を固定した状態で、氷上の練習を行った。

その後に行われた7日のショートプログラム(SP)滑走順抽選で、紀平は19番を引き「一応、この状態で何とか(ジャンプ時に体を)締めてやろうかなと思います」。表情は明るかった。今後はレントゲンの写真を基に、チームドクターが診断を下す予定。日本女子のSP滑走順は坂本花織(18)が20番、三原舞依(19=いずれもシスメックス)が22番となった。