池江の白血病に上野副会長は「厳しい道のりになる」

競泳女子池江璃花子の白血病公表を得て会見に臨む株式会社ルネサンスの三木コーチ(撮影・小沢裕)

競泳女子で東京オリンピック(五輪)の金メダル候補の池江璃花子(18=ルネサンス)が、白血病を患っているという報告を受け、日本水泳連盟は12日、都内で会見を開いた。

会見には日本水泳連盟青木剛会長、上野広治副会長、所属先のルネサンスからは吉田正昭代表取締役社長執行役員、三木二郎コーチが出席した。

水泳界のエースの衝撃の告白に会場には100人以上の報道陣が集まった。冒頭、吉田社長は「オーストラリア遠征中に体調不良を訴え、帰国後に検査を受け、病気が発覚した」と話した。

上野副会長は「厳しい道のりになる。2020年の(東京五輪の)選考会のスタートに立てるよう見守っていきたい」。

記者からの質問で病気の詳細を問われると、険しい表情で「今の現状でお話できるのは白血病だということ」とだけ言った。

そして病名を聞いた時の心境を問われ「まさか、池江が。信じられなかった。思いもよらない出来事で、本人もショックを受けていた」と話した。

また、三木コーチは「びっくりしている。本人の病気に立ち向かうモチベーションには頭が下がる」と答え、入院中の池江の近況について「くよくよせず、早く治したいという気持ちが前面に出ている」と説明した。

池江は1月18日~2月10日の予定でオーストラリア合宿に出発したが、2月に入って体調不良となり、今月8日に帰国。病院で検査を受けた結果、白血病と診断された。医師からは「早期発見ができた」と報告を受けているという。

今後の大会出場については、16日から行われるコナミオープン(千葉)、4月の日本選手権(東京)は欠場する。東京五輪出場へ向けた練習復帰の時期について吉田社長は「医師と相談の上、後日発表する」とだけ話した。