五輪にローラーゲーム レジェンド小泉氏が仰天構想

日本オープン・ストリート選手権の会場を訪れた小泉氏(撮影・滝沢徹郎)

ローラースケート界のレジェンド、小泉博氏(61)が24日、かつて爆発的な人気を誇った「ローラーゲーム」を28年ロサンゼルスオリンピック(五輪)で復活させるとぶちあげた。

東京都ローラースポーツ連盟副理事長の小泉氏はこの日、ムラサキパーク東京で行われたスケートボードの日本オープンを視察。かつて自身のスケート場で育った選手たちの活躍を見守りながら「ロスはローラーゲームの本場。そこで五輪種目にしたい」と、仰天構想を明かした。

「ローラーゲーム」とはローラースケートをはいてバンクを周回し、得点を競うチームスポーツ。60年代後半に日本に紹介され、72年には東京ボンバーズが結成された。東京12チャンネル(現テレビ東京)の放送は視聴率15%を超えるなどお茶の間にも浸透した。

タイガー森、ラルフ・バラディアス、佐々木ヨーコら個性的なメンバーに混じって最年少で活躍したのが小泉氏。「確かに人気はあったけれど、プロレスのようだった。あまりにショー化しすぎて、スポーツから離れていった」と、若きスターだった小泉氏は話す。

75年に放送は打ち切り、その後単発の放送はあったものの、ローラーゲーム自体が忘れられていった。しかし、近年は「ローラーダービー」として復活。北米ではプロリーグも行われ、女性を中心に生涯スポーツとして愛好者も多い。現在はワールドスケート(旧国際ローラースポーツ連盟)が管轄し、世界選手権や日本選手権も行われている。

かつてはバンクで行われたが、今は楕円(だえん)の平面トラック。1チーム5人の中から両チームのジャマー(スコアラー)が先陣争いをし、周回遅れとなった他の8人が作るパックに挑む。相手1人を抜くたびに1点。現在は「安全重視」だが、小泉氏は「もっとスピードがあって、見て楽しくないと」と、今後のルール変更を口にした。

24年パリ大会の開催都市提案の追加種目が発表されたばかりだが、小泉氏は目指すのは28年大会の開催国提案による追加種目に入ること。「すでにスケートボードが入っている。種目を増やすだけでいい」と、米国の関係者を通じて大会組織委員会に働きかけていくことを明らかにした。

「今はレクリエーションとしてやっている人も多いが、もっと競技性を追求して五輪に入りたい」と小泉氏。誰も想像しなかったスケートボードが五輪競技になり、ブレークダンスまで仲間入りする「新時代の五輪」。ローラーゲームの五輪入りはとっぴな発想にも思えるが、今の五輪は何が起きてもおかしくはない。