秋田が7点差まで詰め寄るもチグハグで桃節句飾れず

秋田対大阪 第4Q、ドリブルで切り込む秋田の下山大地(撮影・鎌田直秀)

<バスケットボールB1リーグ:秋田73-88大阪>◇第25節最終日◇3日◇秋田・ナイスアリーナ

秋田ノーザンハピネッツ(東地区5位)が73-88で大阪(西地区4位)に完敗した。「桃の節句」の祭りムードだったクレイジーピンクのブースターも終盤の連続失点に絶句。

ジョゼップ・クラロス・ヘッドコーチ(50)は「責任を自覚していない選手がいることが問題。このチームが心配だし、危機感を持っている」と声を荒らげた。リーグ再開後の連勝発進を残留争い脱出へ重要視してきただけに、ミスから自滅した内容の悪さに頭を抱えた。

快勝した前日は不出場だった大学生強化指定選手を先発起用した相手攻撃の変化に戸惑った。決まりごとが徹底出来ず、守備のリズムも崩壊。第3クオーター以降は、主将の谷口大智(28)や下山大地(29)の3点シュート連発で一時7点差に詰め寄ったが、最後までシュートやボール運びのチグハグさが目立った。

次節は全体最下位の滋賀と2連戦。敵地だが、負けるわけにはいかない。下山大は「毎試合ファイナルの気持ちで臨んではいるが、ハートは熱く、頭は冷静にいかないと。5人で守る意識もみんなで再認識したい」。悔しさをにじませながら、心と反省点を整理した。【鎌田直秀】