フェンシング男子エペのグランプリ大会(ハンガリー・ブダペスト)で日本勢初優勝を飾った見延(みのべ)和靖(31=ネクサス)が12日、成田空港に帰国した。
到着ゲートに優勝カップを手にして現れると、ファンらから温かい拍手が送られた。偉業を達成した見延は「負けると世界ランクが落ちる大事な大会で、『勝つ時に勝つこと』が出来て大きな自信になった」と笑みを浮かべた。
今大会は「世界一の準備」をして臨んだ。時差や外国人選手に慣れるためにロシア合宿を経て、ブダペスト入りした。「他の選手に比べて2、3倍ぐらいの練習をした。その成果が結果となった。初物マニアでもあり、日本勢初は狙っていたので素直にうれしい」。
高校時代に父の勧めでフェンシングを始めた。当初はフルーレとエペを両立していたが、法大入学後にエペに専念。同社入社後は五輪(オリンピック)出場を目指し、イタリアへ単身武者修行も敢行した。16年リオデジャネイロ五輪では6位入賞を果たし、昨年11月にはW杯通算3勝目を挙げた。
身長177センチに対し、リーチは驚異の197センチを誇り、スピードと長いリーチを生かした間合いが武器だ。リーチはいまだ成長中で2メートル超えしたら「病院へ行く」と冗談交じりに言う。しかし、最近の大会では「間合いにこだわりすぎた」として、満足いく結果が出ていなかった。
20年東京五輪まで500日となるこの日、改めて決意を示した。「この大会の結果は過去のこと。この過程を自信にし、世界一の準備をして五輪の場を迎えたい」。31歳の剣士は大舞台に向け、入念な準備を始める。