渡辺一平「一番いい条件」トヨタ入社後も拠点は早大

笑顔でテープカットをする渡辺(撮影・上田悠太)

ミュージアムに自分の道具が飾られる存在となる。競泳男子200メートル平泳ぎ世界記録保持者の渡辺一平(22=早大)が19日、早大・戸山キャンパス内の「早稲田スポーツミュージアム」開館記念セレモニーに出席した。

早大に由縁ある五輪メダリストらの歴史が展示される場所。水着やキャップなどもあった。しかし、16年リオデジェネイロ・オリンピック(五輪)準決勝で五輪レコードを出したが、メダルは逃した自身の物はなし。「メダリストとメダルを取れなかった人は全然違う。悔しかったのがよみがえった」。あと1年4カ月後に迫った舞台ではリベンジをする。「東京五輪で飾ってもらえる結果を出したい」と力を込めた。

今春からはトヨタ自動車に入社する。「東京五輪の金メダルが今の目標。目標をかなえるため、選択肢のある中で、一番いい条件。最良の選択ができた。これからは大きな会社の名前を背負ってレースをする。トヨタの名前を付けて競技をする自分を想像した時、一番カッコイイと思った。すごく緊張、プレッシャーも感じると思うが、全力で取り組み、恥じない結果を」と話した。練習拠点は変わらず早大に置き、「競技中心」で活動する環境という。