吉田啓祐400m自で初V 池江の日大同級生が発奮

男子400メートル自由形表彰式で写真に納まる、左から2着の江原、1着の吉田、3着の宮本(撮影・河田真司)

<競泳:日本選手権兼世界選手権代表選考会>◇第1日◇2日◇東京辰巳国際水泳場◇男子400メートル自由形決勝ほか

男子400メートル自由形で、吉田啓祐(18=日大)が初優勝を飾った。

先頭の江原にぴたりとつけて2番手をキープ。350メートルをターンして、持ち味のラストスパートで抜き去った。今大会前に2日間、合同練習をして「日本代表ってこんなに強いんだ」と圧倒された相手に逆転勝利。「まさか(江原)騎士(ないと)さんに勝てるとは思わなかった。奇跡だと思います」。

今春から、闘病中の池江とともに日大に入学。水泳部新入生でつくったLINE(ライン)のグループには池江も入っている。吉田は「この前はたわいもない会話で盛り上がった。池江も僕のボケにコメントしてくれた」。2月のコナミオープン前には「頑張って」とのメッセージに発奮して優勝。ハッスルする姿を見せることを誓っている。

この日は派遣標準記録をクリアできなかったが、本命は東京五輪で新しく採用される同800メートル自由形だ。「目標は日本代表。自由形は吉田だと言われるように頑張りたい」と意気込んだ。【益田一弘】